
見た目にも美しく天然歯のような自然な口元を回復できるインプラント。しかし、高度な治療であるがゆえ、一般にはまだ広く知られていない治療法でもあります。ここではインプラント治療について、よくある質問をまとめてみました。

インプラントを希望される方は、入れ歯に違和感を感じたり歯茎が痛んだり、それによって思うように噛めず食事が制限されているなど、従来の治療法が合わずにお悩みの患者さんが多いようです。最近では、若い人でも事故などで歯が抜けてしまったり、入れ歯が嫌だという方、ブリッジなどで健康な歯を削りたくないという方がインプラントを選ばれるケースも増えています。
従来は歯が抜けると、両隣の歯の上部を削って歯冠部分をつなげて装着するブリッジや、金属製の爪を両隣に引っ掛ける部分入れ歯、また、全く歯のない方は総入れ歯などで治療していました。インプラントは、ブリッジのように両隣の健康な歯を削ることもありませんし、入れ歯のように毎日取り外して手入れする必要もありません。また硬いものが噛みにくくなる入れ歯とは異なり、人工歯根を埋込むインプラントは自分の歯のように噛むことができます。
すごく痛がりで、手術に耐えられるか心配なのですが?
痛みに不安やストレスを感じる場合には、希望に応じて点滴で鎮静剤を投与する静脈内鎮静方を用いる医院もありますので一度担当医に相談してみるといいでしょう。通常の麻酔と静脈内鎮静方の併用であれば、無痛治療が実現できますので、極度の痛がりの患者様でも苦痛を感じないで手術を受けられます。なお、通常、静脈内鎮静方の場合、麻酔専門医が手術中付き添って全身管理をしますので、その点でも安心して治療を受けられるでしょう。
インプラントの手術はどの歯科医師でもできるのでしょうか?
法律的には歯科医師であればできますが、インプラントは専門知識と豊富な経験が重要な手術ですので、インプラントの専門医であることが望ましいでしょう。さらに、日本口腔インプラント学会に5年以上所属して、100時間以上の研修を受け、その後5年間に一定以上の症例の経験を積まなければ、認定医の試験を受けられない「学会の認定医」の資格を持つ歯科医師であればより安心です。
インプラント治療に年齢の上限はありません。骨の成長がほぼ完了する16歳以上であれば、医学的・解剖学的に条件が満たされている限りどなたでもインプラント治療が行えます。
歯槽膿漏の患者さんはお口の中の衛生状態が悪い場合が多いため、そのままではインプラントを入れることはできません。まず治療と毎日の適切な歯磨きで歯槽膿漏を完治した後、インプラントを埋込します。
とても丈夫で人体への影響もないチタンでできているインプラントは、口腔内に他の問題が発生しないかぎり半永久的に機能します。しかし、天然歯と同じように、インプラントの周りに歯垢がついた状態にしていると歯槽膿漏のようなグラグラした状態になり、インプラントも抜かなければいけなくなります。インプラントを長持ちさせるには、毎日の正しい歯磨きと定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
成功率を分析するために複数の病院で1,003人の患者さんに計2,359本のインプラントを入れ、8年間にわたって追跡調査をした結果、90%以上がまったく何の問題もなく機能し続けていると報告されています。
特殊なケースを除いて、入院する必要はありません。しかし通常の外科手術(抜歯等)と同じように手術当日は安静にしておく必要があります。
場合にもよりますが一般的に、あごの骨に埋め埋込されたインプラントが周りの骨と結合するには、6週間〜24週間程度かかります。その後手術術式によって、歯を入れるための期間がかかる場合と、かからない場合があります。